SSブログ

夢売るふたり [2012年]

随分と映画から遠ざかってしまった私ですが、
なんとなくWOWOW録画していた作品でコレをチョイスしてみた。
再生を押すまでこれが邦画ということもわからず。。。

おお。西川監督の作品録画していたんだ!私。
「ゆれる」でもかなり感動したんだけど、
ここでいう感動とは、邦画がすごく変化したことに感動したのね。

人間味があぶり出される作品だった。
ゆれるもそうだったけど。
女の根っこの執念深い部分が相当。。。
これをみてなるほどねって思うってことは、私の中にも眠ってる感情なんだろうね。
でもさ、きっとさ、里子(松たか子)は悲しいよね。
ダメだってわかっててさ始めたんだろうけど、やっぱりやらなきゃ良かったって思ったよね。
里子は計画したときは、自分は強いと思ったんだろうね。
こんなに傷着くとは思ってなかっただろうね。

田舎の義理のお父さんとの電話では泣けちゃうよね。
そんなに強くないよね。
女って、やっぱり勘どろこ冴えてるからね、本気になったかとかさわかっちゃうよね。切ない女のストーリーだよね。

でもね、なんていうんだろうな、最後に結局は貫也(阿部サダヲ)が刑務所に入るってところで、それが女監督なんだろうな。
西川監督の女としての気が済む落としどころというかさ。
これで、みんなすっきりするエンディングだったんじゃないかなって思ったよね。
私も見ててこうでないと終われないと思ったもん。あとは二人死ぬかね。

あああ男の監督だったら、、、心中なのかもね。そうか、そうなのかも。それが男と女の違いかもね。。。

松たかこさんとい女優さんは、演技がうまいし歌もうまいし、
魅了される人だね。
田中麗奈さんの最後の発狂シーンは最高。
それを阻止する鶴瓶さんはあの人すごい人だよね。
役者顔負けだよね。




---
西川美和監督 
日本 2012年

http://yumeuru.asmik-ace.co.jp/
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

チョール 国境の沈む島 [2012年]

インドとバングラディッシュの間を流れるガンジス川に浮かぶ中洲(=チョール)。
上流でダムを作った影響があり、その中洲は出来たのだが、時に形を変え、時に滅亡することもある。
そんな中洲に移り住んだ人々やその中のある家族を追った作品である。

まだもう少し整理しないと見ずらい気はするものの、
荒削りで臨場感たっぷりな感じもする。
考えてみると、このくらいの出来がコンペとしては当たり前なのかもしれない。



この中洲がちょうど国境にあることから、国境警備隊の監視は大変厳しくなる。
中洲に住む人たちの収入源と言えば、インドで買い付けして、バングラディッシュで売ることがメインだ。
国境超えを見つけようと警備隊は必死になるが、住民も頭がいい。彼らに対抗する術を身に付けたりする。


ダムの影響で自分が住んでいる土地が削られていく映像は、音も効果的であった。
全くの砂地なのだ。
それがザクザクっと川へ流れていくのは恐ろしいことである。

お父さんが病気?仮病?で働けない分、学校に通いたい青年は仕事をしなくてはならない。
その葛藤が砂地が崩れる気持ちと重なる。
お父さん、少しは働け!


なんとも言えないこれが現実、ドキュメンタリーなのだ。




---------------------------
ソーラヴ・サーランギ監督
インド、イタリア、ノルウェー、デンマーク 2012年

http://www.yidff.jp/2013/ic/13ic04.html
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

ジプシー・バルセロナ [2012年]

実にフラメンコが素晴らしい作品であった。
カルメン・アマヤを叔母に持つカリメ・アマヤさんが主人公の一人。
そしてもう一人はまだまだ幼い男の子フアニート君だがフラメンコにかける気持ちは
大人顔負けである。

とにかく、フラメンコのステップが素晴らしすぎて涙がこみ上げる程。
ずっと見ていても飽きない。
ずーっと見ていたかった。

しかし、ストーリーとしてはよくわからない。
カリメさんとフアニート君のつながりが曖昧。
カリメの舞台を観に行っているとは思う映像があったが、直接的な接点はない。
一方的に観ているだけである。

フラメンコのダンスがすごいこと。
フラメンコについて気持ちが半端な気持ちではないこと。
フラメンコは習うものではなく、身に付けていくものであること。
は、うっすらとわかるが、ストーリーがないように思った。

いい被写体だけに、おされ気味になってしまう可能性は大いにある。

カメリさん、今年来日されていたようですね。
もっと早く知っていたら、見に行ったのに。。。

後日談だが、このあと友人のフラメンコの発表会があって
何やらフラメンコづいているのは、否めない私。


KARIME・AMAYA 2013講演
--------------------
エヴァ・ヴィラ監督
2012年 スペイン

http://www.yidff.jp/2013/ic/13ic02.html
コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

我々のものではない世界 [2012年]

インターナショナル・コンペティション部門で大賞受賞したようですね。
おめでとうございます。


朝10時に山形入りしてすぐにみた作品でした。。
観たい映画の一つではあったけど、
いつものパレスチナかなぁ?と思ってあまり期待をしていなかったのが、よかったのかもしれません。
大抵そんな感じで大作に出会えますね。

今回4本観た中では、一番面白かったし興味深かったし、被写体とコミュニケーションを取りたくなった作品でした。


作品はレバノンのパレスチナ難民キャンプでの暮らし続ける人々を追った作品で、監督もかつてはパレスチナ難民キャンプで暮らしていたが、
幼少の頃デンマークへ移民として移り住んだ。
親戚などはまだキャンプに残っており、かつて監督の父親が撮り溜めた
ビデオと監督自ら難民キャンプへ戻って撮影したものとを重ね合わせ作られた作品である。

印象的なのは、「僕がそうさせたのかもしれない。」という監督の一言だった。
彼は外から中(キャンプ)へ出入り自由であるのに対し、一番の友人である被写体の彼は中にいることが義務であり外に出ることを禁じられている身である。その違いは仲良くなるに従って顕著であり疑いようのない事実である。
それによって彼がどんどん追い詰められていくのである。

映画の冒頭は、難民キャンプ内の楽しくも愉快な日常を全面的に押し出している。このまま進むのか?と思いきや、
先ほど話した彼の心が、外へとむき出していく。

周りのパレスチナ人も、精神的に追い詰められる人が増えていく。
いつか自分の土地に帰れると信じているが、一向にそうにならない閉塞感であろう。
映画の終盤、彼が逃亡計画を実行するが、
結局は、強制送還にてキャンプに戻されてしまうという結末。


如何にドキュメンタリーというものが残酷であることがわかるエンディング。
ハッピーエンドなどほとんど考えられない現実が待っている。


今回監督インタビューが無かったのでどうにも話ができなかったのだが、
このときばかりは、監督に近づきこの被写体の彼にエールを贈りたい衝動に駆られてしまった。

彼は、大変優秀な人材だと想う。
人のために生き、統率能力もあり、周りが見えている人間である。
だからゆえに、こんな狭いキャンプに閉じ込めておくには惜しい存在であると確信する。
本来だったら、世のため人のために生きているような青年である。
自分の国であるのに、外に出れない。

今から家族を殺した相手を愛せとは言わないが、
エルサレムを三分割してあげるとかできないものか?
どうにもならないことなのか?

今このときも、起こっているであろう事実にとても息苦しさを感じてしまう。


大変立派な、私的な内容の作品であった。

私が今回観たかった美しいドキュメンタリーの形である。

改めて、大賞おめでとうございます。






--------------------
マハディ・フレフェル監督
2012年 パレスチナ、アラブ首長国連邦、イギリス

http://www.yidff.jp/2013/ic/13ic15.html
コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

任侠ヘルパー [2012年]

草彅君が別人に見えるから驚きです。
悪役がよーくお似合いですこと。

あの睨んだ時の表情は、スマートの怖さがびんびん伝わってくる。
ドラマでもなんだか楽しそうだと思って見てました。
ストーリーは至ってシンプルで、
義理人情ばりばりのヤクザが介護。
その中でも恋愛をぴりっと聞かせてあるあたり面白かった。

今回の劇場版、どうだろうなって思ってたけど、
スケール大きくなってて、面白かったな。

介護現場のエグい描写、物質的なものと精神的なもの。
よく逃げずに描かれていたなって。
若い奴が逃げずに、その現場で立ち向かう姿は美しくもあったね。
これ、40代以上の人たちへの挑戦状だよね。
よく見とけってなもんさ。
このくらいの覚悟がないと経営なんてできねーよ。
ってね。


実際のところ私はこれからほとんどの人が介護に携わると思ってて
それに対してのプロローグかな。
どっちのエグさ体験するのかぃ?


介護現場の雰囲気、良く出来てる。
狭いところに押し込めらている感じカメラからすごく伝わってきたし。
子供たちの居場所で、おばあちゃんと同じところが居心地いいとわかるし。
弟が草彅君に駆け寄る辺も、ドラマ同様でスパイス利いてる。


この映画、結構面白い邦画だった。

ヤクザ映画、、、最近よく見ているけど、流行っているのかな?ムム。自分でもわかりませんね。
ただ、ヤクザをもとにする映画で好きなのは、外では悪いことしているんだけど、
弱気を助けるところあったりするヤクザ映画が好きだったりする。
美観しているところかも。。。








---------------------------------------------
2012年 日本
西谷弘監督

http://www.ninkyo-helper-movie.jp/index.html
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id342451/
コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

バチェロレッテ あの子が結婚するなんて [2012年]

基本的にですが、こんな友達は友達だとは思えないのであまり笑えないし
感動はできませんでした。

という大前提のもと、
まぁまぁやってくれる人たち。
嫉妬心を明るくコミカルにしたストーリーだけどさ。
以前に観た「嫉妬」ベアトリースピアーズが出てたものと同じ「嫉妬」をテーマにしてるけど、
そっちの方が、私はしっくりいくかな〜。。。


結局綺麗でも、スタイルがよくても、仕事ができても、、、
やってることはえげつないよね。
アメリカではウケたのかな?
結婚というのは相手があってのものだからね、
できるかどうかは、わからないものだと監督は伝えたかったのでしょうか?

ムムム。


それにしてもだ、あそこまでダメダメだけど、
最後まであきらめずになんとかウェディングドレスを届けようとする
必死さが、唯一の救いだわね。


題名みたら大体想像できますけどね。

なぜ観たかって??
機内でなんとなく明るくなるかなと思って選んだらこれだったのよ。






-------------------------------
レスリー・ヘッドランド監督
2012年 アメリカ

http://bachelorette.gaga.ne.jp/
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id344172/


共通テーマ:映画

ヒッチコック [2012年]

一見変質者のようなヒッチコックの行動だけど、最終的には「夫婦愛」を感じた作品だったな。
監督っていう生き物は、こうでなくてはならないと言わんばかりの「The監督」というタイトルでもおかしくないかも。

才能も去ることながら、性格的なものが大きいようにも思う。
見習えるものなら見習いたいぞー。
やっぱ凡人には無理か。

日本でもある映倫。
どうやったら通してもらえるか?
サイコのドラマを作る時には大変だったようだね。

お金を出してくれるスポンサーも大事。
スポンサーが好きな映画だけを撮っている訳にはいきませんからね。


監督を旦那に持つ奥様は、一番の監督のファンであることは間違いないけど、
結構辛いことあるんだろうなぁというのがわかる。
自分も一花咲かせたくなるのも無理はない。
実際能力があるんだろうしね。

これって女と男が逆でもそうなのかな?笑



あらゆることに興味を持ち執着して完成させるのだから、
やっぱりおもしろいんだよね。
ヒッチコックの作品てさ。


彼のプライベートが見えてくるそんな作品で、面白かったな。
かぶり物が、かなり似ていると評判。
アンソニー・ホプキンスである必要があるのかな?笑









------------------------------
サーシャ・ガヴァシ監督
2012年 アメリカ
http://www.foxmovies.jp/hitchcock/

共通テーマ:映画

人生の特等席 [2012年]

何気なく観てみると、クリントイーストウッドさんがでているではないですか。
落ち着きのある作品だろうなぁと予想を立てて鑑賞してみることに。
おいくつになられても、男前でございますよ。

野球のスカウトをしているんだよね。
そういう仕事あるのは知っていたけど、いろんなマイナー試合を見に行っては発掘してくるものなのだなぁ。
地道な仕事だと感心してしまいまして。
もちろん、新旧対決もあって、データ有りきでスカウトしている人もいたりして。
でもさ、個人的には両方使って欲しいけど、ま長年の勘、結構信じたいよね。
たまに間違いもあるだろうけど、データだけに囚われている情報よりはいいかなぁ。
実際見て聞いて感じないと信じられないからね~。

そして発掘される為に頑張っている選手もいるわけで。
横柄になってしまう人もいるわけです。
あともう少しで1軍にいけると思えばそうよね。

それと仕事に生きた父と娘の物語でもあるんだけど、
娘の身に起きた過去の出来事を引きずっていてそれが浮き彫りになり、
そして円満と。
はしより過ぎだけどそんな展開なのです。

なので、なんとなく展開は緩やかであるんだけど、過去の傷がちょっとインパクトがないような気がするけど、これって娘を持つ父親が見るとぐっと来る作品なのかな?
父性の気持ち、勉強不足かもしれないな。

因みに女性で野球が詳しい人がいるとなんかカッコイイ気がする。
スポーツのルールを知ってるだけでもなんかいいね。

似たもの親子。
いいんじゃない?




----------------------------
ロバート・ロレンツ監督
2012年 アメリカ
http://wwws.warnerbros.co.jp/troublewiththecurve/



共通テーマ:映画

ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日 [2012年]

英題「Life Of Pi」

何がすごいかって、最後。
最後の会話。
童話のような展開じゃないか!と背筋がぞぞーっとしたのは私だけかな。

仕方ないことだと、理解できるけど、
ずいぶんと惹きつけられた分、ぞぞっとする度合いは半端なかったよぉ。
一緒に観ている人が居たら、思わず「聞いた?今の聞いた?」と言っていただろう。

つまり、よってアン・リー監督はすごい!ということになるわけです。


CGのオンパレードだったようだけど、なんか美しいおとぎ話を見ているような感じがした。
きっとそういう演出をしているんだろうね。
さっき書いた童話という点からもこの辺の演出は統一しておきたいところだったんだろうなって思う。

トビウオが大群で飛んでくる様とか、嵐とか、虎と格闘するシーンとか、
自然ってすごいなぁ。大きいなぁ。って。
その中での人間の小ささ。
もろさ。醜さね。
そこを伝えたかったんだろうね。

最近ビクトリノックスのアーミーナイフを入手したので気分は冒険家ですよ。
この作品を見ている最中、あれを使ったらロープを切ることができるな。とかね、
いろいろ想像してしまう始末。


見て損はないな。
おもしろい映画でした。


-----------------------------
アン・リー監督 
2012年 アメリカ
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id344013/

共通テーマ:映画

素敵な人生のはじめ方 [2012年]

重たくなくて、ほっこりするような映画を味わいたかったら、どうぞ~。
さらさら~と過ぎ去っていく作品です。

この作品で印象に残ったのはベートーベンのピアノソナタ悲愴第二楽章。
「ベートーベンの曲でこんなに優しい曲ははじめてだ」とモーガン・フリーマンは言うんだよね。
それはすいぶん洒落た口説き文句なんだなぁ。

モーガンさんが子供に小説について教えるシーンで、
人に押し付ける教え方をするのではなくて、最大限のヒントを通して
教えられた人が見つけ出す方法を取っていてね、
うまいなって思ったんだぁ。
なかなか真似できないけど、近づきたいと思えたよ。


タイトルが「最高の人生の見つけ方」と似てる。。。と思ったら
同じ監督さんなのね~。しかも主演がモーガンさん。^^


--------------------------
ロブ・ライナー 監督
2012年 アメリカ

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id331796/

共通テーマ:映画

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。