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密告者とその家族 [2011年]

パレスチナ人がイスラエルへ情報を密告するといった仕事をしていたお父さんの家の物語。

イスラエル側では密告者1人に対してイスラエル人1人をつけて情報のやり取りをするのだけど、
パレスチナが政権を持つ様になって彼らの家族が危険な目にさらされてしまう。

要は裏切り者は殺されるということだ。

それでイスラエルへ逃げてきた一家だけど、イスラエル人はパレスチナ人に対しては差別をする。
アラブの言葉を話すこともできないし、友達も、親戚もいない。
ただ家族のみ。


それに保護するはずのイスラエル人は滞在証明書なるものを発効してくれない。
する気がない。
よってこの家族になんらいちゃもんをつけ、
警察が見張り、なにかと容疑をかけて警察へ連れて行く。
強制出国させたいのだ、パレスチナに。
殺されるとわかっていながらだ。
使うだけ使ってあとはお払い箱の世界だ。

確かに国を売る仕事をしたのかもしれない事実はあるのだが、
自分の家族を守ろうと必死なお父さんの姿を見ているとどうしても憎めいないのだ。

なぜなら元を正せば、家族を守る為にお金を稼ぐ為にこの仕事をしたのだから。
お父さんのやさしさ、お母さんの必死さ、子供たちのやり場のない気持ちとは反面、
3歳4歳の娘達の愛らしさが対象的で、この家族の今後が心配でならない。

このような映画をとってしまい、パレスチナに漏れたらどうなるのだろうか?
ただ、このような家族は沢山いる様に思える。

息子達は何もしていないのに警察に連れて行かれては、
警察に「密告者になれ」と勧誘させられているのだ。


この負のスパイラルを止めたい。
あの地域での出来事は簡単ではないのは確かだが、
イスラエルのパレスチナ人への弾圧は、ちょっとひどくないか?
アメリカがバックにいて支援してもらえるから、小さい国土だけれど強い。
それよりもユダヤ人の賢さにはいつも驚かされる。


息子の1人が、母親に言う。
「タトゥーを入れたい。ヒトラーのあのマークを入れてユダヤ人をイライラさせたい」と。。。。

ショッキングな映画であり、報道を含めた素晴らしいドキュメンタリー映画であった。



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アメリカ、イスラエル、フランス 2011
ルーシー・シャツ監督、アディ・バラシュ監督

http://www.itvs.org/films/collaborator-and-his-family/
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